"ペパボに入って良かった"と思った7つのこと

この記事は GMOペパボ Advent Calendar 2018 の2日目の記事です。

GMOペパボ株式会社にWebアプリケーションエンジニアとして入社して、丸3ヶ月が経ちました。
今回はペパボで過ごす中で、"入社して良かった"と思ったことをいくつか書きたいと思います。

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"入社して良かった"と思った7つのこと

①コードレビューの心地良さ

日々の業務の中でコードを書いてプルリクを出すわけですが、プルリクに対するレビューがとても心地良いなぁと思っています。

コードの意図を聞いてくれる

『ここのコード、どういう意図があるのかを知りたいです!』という質問をくれます。質問部分にはもしかしたら「本当はこう書いた方がより良いかも?」という思いがあるのかもしれませんが、一旦それを抜きにして、自分のコードに歩み寄ってくれます。
意図を聞いてもらえると「なんでそう書いたのか=自分の思い」をそのまま答えることができます。その上で『そういう思いだったらこういう実現方法もありますよ』というアドバイスをもらえるので、学びが身に染みます。
(副次効果として「意図の答えられないコード」が生まれるのを抑止する仕組みにもなるなぁと思っています)

指摘の理由をちゃんと伝えてくれる&提案をくれる

時にはレビューによってちょっと大きめな修正が必要なケースもありましたが、そんな時は理由部分をしっかりと説明した上で『代わりにこうやってみましょうか』という具体案を提案してもらいました。

"コードレビューかくあるべし" という議論は色々とありますが、自分にとっては上記2つがすごく心地よく感じました。一見「コードレビューする上での当たり前のこと」にも見えますが、継続的にこういうレビューをする文化を持っているのはすごいことだなぁと感じています。自分がレビューするときにも同じようにやろうと思えるし、このような環境にいられるのはありがたいと思っています。

②技術への熱の高さ

ペパボでは様々な勉強会が様々な頻度で行なわれていますが、特に自分は、毎月開催されているPTF(Pepabo Tech Friday)というイベントがすごく良いなぁと思っています。
東京オフィスと福岡オフィスを繋いでの同時開催です。東京オフィスには約15〜20人くらい集まっているので福岡と合わせると30〜40人くらいの規模でしょうか。 あらかじめ立候補した人が順に登壇していき、聞く側は発表を聞いて質問したりSlackでわいわいしたりします。 新卒1〜2年目の若手からベテラン勢まで、いろんな人が登壇します。

このイベントに初めて参加したとき僕は「こんなに人が集まるんだ!!」とすごく感激しました。
前職で新卒1年目の時に、同じような勉強会の運営を先輩から引き継いで1年間回していたことがあるのですが、全く人が集まらず(多くて5人とか)すごくツラい思いをしました。なので、このイベントのわいわいしている様子を見た時には、めちゃくちゃ感動しました。

おそらくこのイベントが盛り上がってわいわいしているのは(もちろん運営の方々の事前準備や当日準備のおかげというのはある上で、それに加えて)、
・パートナー(=社員)それぞれがアウトプットすること=大事なこと、という価値観を持ってるから
・ペパボという会社自体がアウトプットすることを重要視して、アウトプットしている人を評価する、という価値観を持っているから
だと思っています。

③プロダクトへの熱の高さ

  • 『SUZURIではこういう表現を使おう』
  • 『こういう言い方のほうが、スリスリくんっぽい』
  • 『XXXという世界観、YYYという価値を追求したい』

自席で作業していると、何処からともなくこういう声が聞こえてきました。どういうサービスでありたいかを熱く語るメンバーたちの会話です。
自分はいま、SUZURIというサービスの開発に携わっています。

suzuri.jp

自分はこれまでtoCWebサービス忍者スリスリくんのようなイメージキャラクター(?)がいるWebサービスに携わったことがなく、サービスの世界観やキャラクターの振る舞いなどを考えたことはありませんでした。その時点で自分の知らない世界が広がっているなぁという感じではあるのですが、特にディレクターの@jitsuzonさんが記録していた『SUZURI事業部のミッションについて』のissueには、すごくアツい文章が書かれていてグッと来ました(お見せできないのが残念です)。

『どういう想いで、どういう価値を提供するためにサービスをやっているのか』というのは、サービス開発をする上ですごく大事だと思っています。 アツい想いを持ったチームに加わることができたことを、すごく嬉しく思います。

自分は実際にはSUZURIチームのことしか分からないのですが、先日行なわれたデザインスクランブルというイベントでは、「ペパボのデザインプロセス展」という展示をしていて、全てのサービスにアツい想いが込められているんだろうなと思っています。

④Slackに統一されたオープンなコミュニケーション

入社して3ヶ月経ちましたが、僕はまだ1通もメールを送っていません。
全ての社内のやりとりがSlackに集約されているので、メールを使う必要がないためです。
「お疲れ様です。XX事業部のOOです。お世話になっております。」という無駄な文章を書く必要がないだけでかなり快適な生活を送れるなぁと思います。

Slackではpublicチャンネルでオープンなやりとりがされています。 前職ではprivateチャンネルやDMでのやりとりが多々ありましたが、よくよく考えてみるとpublicチャンネルでやりとりできるはずの内容が多かったなぁと思います。

オープンにしておくことで色々なメリットがあると思っていて、例えばこれまで「他の人には関係なさそうなことだからDMで」となっていたやりとりがpublicチャンネルの「XXスレ」の中で行なわれるようになると、今後同じようなやりとりが発生した時に参考になったり、非効率なやりとりであれば効率化する方法を考えたり、というメリットがあります。

また、Reacji Channelerとの相乗効果もあってすごく良いです。
Reacji Channelerは、コメントに絵文字リアクションがついた時に、その絵文字に応じて特定のpublicチャンネルに通知を送る機能です。
例えば「勤怠の申請方法がわからないよ〜」というコメントすると、誰かが勤怠の絵文字をつけて人事のチャンネルに振り分けてくれたりします。
また、PTFのようなイベントの時にわいわいしながら絵文字リアクションをつけると、自然と通知が届いて巻き込み力を発揮したりします(楽しい)。

詳しくは@june29さんの記事が参考になります↓ june29.jp

⑤行動指針の刷新 〜私たちが大切にしている3つのこと〜

もともと社の行動指針のようなメッセージとして『大切にしてほしい3つのこと』という文章がありました。
この文章が最近『私たちが大切にしている3つのこと』に生まれ変わりました。
これについては ペパボデザイナー Advent Calendar 2018 で鹿さんが想いを綴っています。 note.mu

『私たちが大切にしている3つのこと』に込められた想いやその文章もすごく良くて、ぜひ↑の記事を読んでいただきたいのですが、何より『そもそもこういうことに時間を投資することができること』がめちゃくちゃ良いなと思いました。 文章には"想い"が宿るし、人や組織は"想い"で動くと思っているので、こういう活動が行なわれてるペパボは強いなと感じました。

⑥社長からのメッセージ

今年9月の初め、北海道で大きな地震がありました。 そのことはあまり深く考えず、入社したての僕は出勤しました。 すると、Slackの全社チャンネルにあるメッセージが届いていました。社長からです。
そこには次のような内容が書かれていました。

  • 北海道で大規模な地震と停電が発生していること
  • パートナー(社員)自身やご家族で被害にあっていたり安否が分からない場合は上長や人事に申し出てほしいこと
  • 各サービスでお客様のことを想った対応をしてほしいこと

このメッセージに、僕はすごく心打たれました。 僕自身や僕の家族で被害に遭った人はいなかったのであまり深く考えていなかったですが、周りの社員の中には家族の安否が分からない方もいたかもしれません。サービスの利用者の中にも被害に遭われた方がおそらくいたでしょう。

そういうことをすぐに思って社長自らメッセージを発信してくれていることに、僕はすごく感動しました。(と同時にそういう想像力や思いやりを欠いている自分に不甲斐無さを感じました)
ペパボの中の人にとってはこれが当たり前の感覚なのかもなぁと思った、印象的な出来事でした。

⑦『のっていき!』の安心感

ここまで書いてきたことだけでなく、その他にもペパボに入って感じたことがたくさんありました。 これを何らかの形で共有したいし、「もしかしたら僕以外の中途入社された方々も、自分と同じように色々な思いを持っていて、それを共有したいと思っているかもしれない!」と考えるようになりました。
10月中旬くらいからそんなことを思っていたのですが、なかなか具体的なアクションができず、気づいたら1ヶ月が過ぎていました。僕の中では「もう何もやらなくても良いかなぁ...」という温度感になり始めていました。

そんな中で、1on1をしてくれている@kurotakyさんがこの話を聞いて、「それめっちゃ良いじゃないですか!"のっていき"させてください!」といってくれました。その後すぐ@kurotakyさんがイベントのissueを立ててくれて、そしたら人事の@achamixさんも"のっていき"してくれて、あれよあれよという間に明後日12/4の開催が決定しました。

Slackの全社チャンネルに出したイベント告知メッセージには、たくさんの方が150を超えるリアクションをつけてくださり、@achamixさんによると人事部の方から「すごく良いね〜、次年度からは定期的にやりたいね」というお言葉もいただけたようで、すごく嬉しかったです。

自分ひとりでは実現できなかったであろうこのイベントが、様々な方の"のっていき"のおかげで実現までこぎつけ、果ては定期イベントになろうとしていることに、すごく驚いています。"のっていき"してもらえることの安心感を強く感じたので、また何かやりたいなと思えたし、周りで何かやりたいと思っている人がいたら"のっていき"したいなと思いました。

「やっていき、のっていき」については CTOのあんちぽさんが↓で紹介しています。 speakerdeck.com

まとめ

今回の記事では、入社3ヶ月の自分が感じた「"ペパボに入って良かった"と思ったこと」について書いてみました。
こんな記事をアドベントカレンダーに出すのは微妙かな?とも思ったのですが、『入社3ヶ月の"いまの自分"にしか書けないことかもしれない』と思って、書いてみることにしました。

この記事を読んで、ペパボに興味を持ってくれる人が少しでもいたら嬉しいです。
(あとペパボの中の人たちとわいわいするきっかけになったら嬉しいなと思います)

GMOペパボ Advent Calendar 2018 明日(3日目)は@udzuraさんです。
楽しみです。

ではまた。

ここでの発言・記事は個人の見解であり、所属する組織等の公式見解ではありません。