This Week in Railsを読むポッドキャストを始めて3ヶ月経った

This Week in Railsとわたし

This Week in Railsという、Railsのコミットやプルリクエストを毎週お知らせしてくれるWebページがあります。メールとRSS feedで購読できます。

以前(2023年以前)からRSS feedを個人のSlackワークスペースのチャンネルに登録していました。

ですが、なんとなく通知を流し見する程度で、ほとんどまともに内容を読んでいませんでした。

2024年になってから、「Railsはお仕事で使っているわけだし、最新の情報を追いかけるようにしよう」と気持ちを改めて、行動を変えることにしました。

単に読むだけだと自分の中に閉じてしまうので勿体ないなと思ったので、ついでにポッドキャスト番組をつくって配信を始めました。

podcasters.spotify.com

2024年1月の第1週から始めて3月末の現在まで、毎週欠かさず配信できています。

なにをやっているか

次の4つのことをやっています:

  1. This Week in Railsの最新記事を読む
  2. 記事の中で気になったプルリクエストを2~3件ピックアップしてScrapboxにまとめる
  3. まとめた内容を読み上げる(声を録音しておく)
  4. 音声ファイルをSpotifyにアップロードして配信する

この作業を毎週土曜(あるいは日曜)にやっています。

This Week in Railsは日本時間の金曜の深夜〜日曜の早朝あたりに更新されています。 多くは土曜の午前中までには更新されているので、昼前頃から記事を読んでScapboxにまとめ、昼明け〜夕方ごろに収録して配信する、というルーティンになっています。

まとめたページの一覧です:

scrapbox.io

収録は一発撮りで、編集をまったくせずにそのまま出しています。編集に労力をかけずに、継続することに主眼を置いているためです。 第7回まではSpotifyの機能をつかってBGMをつけていましたが、第8回以降はそれも面倒になってやめました。

一発撮りである分、事前に文章をまとめる際には「そのまま読み上げることができるか?」の視点を大事にしています。 (第1回は事前に文章を用意せず、かつ、直前にビールを(昼から)飲んでいた日だったので、だらだらとまとまりがないエピソードになっています)

やってみて感じていること

たのしいです。やってよかったなって思っています。

学びが多いです。issueとプルリクエストを読むと、「現状どうなっているのか」「なにに困っているのか」「どうなったらハッピーなのか」「どうやって解決するのか(方針/コード)」が書いてあります。

「現状どうなっているのか」を読んだ時点で、あ、そもそもそんな機能があるのね?知らなかったわ〜、となることも多いですね。

「なにに困っているのか」「どうなったらハッピーなのか」を読むと、そういうシーンや用途があるのか〜と知れる(共感できるものもあれば、自分にはまったく馴染みのないシーンだったりもする)し、その状況だったらたしかにもっとこうしたほうがよさそうだね、と視野が広がっていきます。

「どうやって解決するのか(方針/コード)」を読むと、自分の解決策の選択肢も広がります(ような気がして来ます)。複雑なコードの変更を経て解決している場合もあれば、自分にもできそうなシンプルな変更で解決している場合も多々あります。

いろんな観点で学びが得られてお得ですね。

知識がつながっていくのもたのしいです。「あ〜、3週間前に出てたあのプルリクエストに関連する対応か〜」など。個別のプルリクエストだけではなく、複数のプルリクエストでつながりをもってRailsが開発されていることを感じることができます。

ポッドキャストとして配信するという選択をしたのもGoodだったなと思っています。

「このあと声に出して読み上げるんだぞ〜」という前提で調べると、自信を持って説明できる範囲がどこまでなのか(ここから先は説明できない、という線がどこにあるのか)を意識するようになるので、自分の知識や理解に対する認識が以前よりも明確になったと感じています。 また、その前提で調べていても、実際に声に出して読み上げてみると「あれ、この部分けっこう曖昧じゃん」という箇所が出てきたりして、それもおもしろいです。

これから

3ヶ月やってみて、無理なく続けられることがわかってきたし、得られるものも多いと感じているので、これからも継続していこうと思います。今年中は継続できるといいな。