2019/04/18(木)〜20(土)に福岡で開催された RubyKaigi 2019 に行ってきた。
その後3ヶ月が経った。
思ったこと。この3ヶ月のこと。改めて思うこと。などを書く。
参加して思ったこと
「この人たちみんなRubyのこと考えすぎでは?」と思った。すごく感激した。「感激」というか、なんというか、圧倒された。
あと、半分くらいは何言っているか分からなかった。残りの半分はなんとなく分かったような気がしたやつだった。ので、実質、ちゃんと分かったのはたぶん2割くらい。
奥さんにこの感覚を伝えたいと思って例え話を考えた。 車を作っている人たちの話を聞きに行ったような感覚かもしれないと思った。
車って普段乗っている分にはその車がどういう構造でどういう仕組みで動いているのかを意識することはない。なぜかハンドルを右に回すと車は右に動くし、左に回せば左に動く。アクセルを踏めば加速するしブレーキを踏めば減速する。
でもおそらくハンドル周りを作っている人は"いかにスムーズに車体を動かすか"を追求しているだろうし、ブレーキを作ってる人はペダルの踏み心地やブレーキ性能にこだわりを持っているだろうと思う(想像)
で、1台の車を構成する機能やパーツは大量にあって、そのそれぞれにきっと専門家がいるだろうと思う。
その専門家(世界最高レベル)たちが登壇していて、ある人は「エンジンの効率の話」をしていたり、またある人は「ブレーキ性能とタイヤの話」をしていたり、さらにある人は「サイドミラーを改善して死角を少なくした話」をしている、みたいな。そんな感覚だった。
で、この人たち、めちゃくちゃ車のこと考えてる。どうやったらこの車をもっと良くできるか、というのをすごく考えている。(想像)
そういう姿を目の当たりにして、自分には何ができるだろう、自分がやるべきことはなんだろうと考えた。
考えた結果いま思っているのは「正しく丁寧に車を運転しよう」ということ。
自分は趣味で車に乗ることもあるけど、基本的には仕事として車を運転してる。(Rubyという車を運転してWebサービスという形で価値を生み出す仕事)
自分のためではなく、乗ってくれる誰かのために車を運転しているのだから、責任を持って正しく丁寧に運転することが、まずは大事なんじゃないだろうか。そう思った。
この3ヶ月のこと
正しく丁寧に車を運転する(= 正しく丁寧にRubyを使う)ためにはどうしたら良いだろう?と考えながら過ごしていたような気がする。気がする、というのはあまり体系的な?論理的な?アプローチをしてないから。なんとなくRubyKaigiで駆り立てられた何かをエネルギーにして何らかの行動に移さねば、という感覚。
やったことは大きく3つ。目にとまる情報の量を増やしたこと。仕事以外でコードを書く時間を増やしたこと。身体づくりを始めたこと。
情報の量を増やした
自分何も知らないんだなぁと。まずは知ることから始めようと。
自分用のSlackワークスペースを作った。 そこにRuby関連の通知が来るようにRSSやTwitterの通知を設定した。
登壇していた方のブログや参加企業のテックブログをすぐに読めるようになった。質の高い情報をキャッチできるようになった。
RubyタグのついたQiitaの最新記事を通知するようにもしてみた。Qiita API を使った簡単なGoogle Apps Scriptを組んで、数時間おきに通知を設定した。便利な情報を拾えるかもなぁと思って設定したけど、想像よりも"勉強日誌"の類の記事が多くてげんなりした。記事自体から便利な情報を得るというよりは「これを便利な記事にするにはこう書き換えると良さそう」だったり「解決したい課題はこれだから別のアプローチのほうがいいかも」と考えながらサッと読んでる。
コードを書く時間を増やした
圧倒的にコードに向き合う時間が少ないと思った。
少しでも良いから毎日コードを書いた。5月下旬から昨日まで約2ヶ月続けた。今日は書いてない。そわそわする。
学びはものすごくあった。個人プロジェクトを少しずつ育ててみて、これまで曖昧にしてきたことがこんなにもあったのだなと思った。
まだまだ知識不足や能力不足がたくさんあることを改めて知った。無知の知だ。
身体づくりを始めた
中長期的な視点でいつでもパフォーマンスが出せる状態を作りたいと思った。集中力を高く保ちたい。体力をつけたい。
ボクシングジムに週2~3日のペースで通っている。 行くのは昼。昼食は基本的に食べないようにしてる。デスクワークで消費するエネルギーに対して、1日3食は多すぎるのではと思っている。
改めて思うこと
参加して本当に良かった。
自分の生活がここまで大きく変わったことは過去になく、驚いている。
今回のRubyKaigiへの参加費、交通費、宿泊費、すべて会社が負担してくれた。自分は登壇する訳でもないのに。本当にありがたい。
この気持ちを忘れず、少しでもRubyという言語とそのコミュニティに貢献できるように活動していきたい。正しく丁寧にRubyを書くエンジニアでありたい。そう思った。